息子は、卒業ぎりぎりまで『吉本』に就職すると言っていた

ある日、妻と息子が、僕の隣で話ていました

息子)俺、やっぱ『映画監督』になるわ

映画の仕事なんて優しい言い方ではない『映画監督』である

妻)吉本は?

息子)『吉本も捨てがたい』けど日本大学芸術学部映画監督科行く、そこ落ちたら吉本行く

僕は隣で新聞読んでいた訳であるがこのあたりでかなり笑いかけてた くく...吉本とどちらにしょうかと、悩まれた日本大学も可哀想である

まん中の弟がたまらず口.を開いた『お兄ちゃんが日本大学入ったらもう誰も勉強なんてしないて...』よく言った

 まさに僕が言いたかった台詞!長男は高校3年間席次びり、担任の先生が『これを3年間続けられるのもある意味すごい事なんですよ』と言った

その席次びりの息子に卒業式の答辞をさせた長浜高校もある意味すごい

その『びり』の人間が、芸術学部とは、笑うしか無い

そいつが、『日本大学』落ちたら『吉本』 もうちっと現実的に頭使え..

妻と息子はインターネットで.『日本大学』の試験日を探し出した

『あ、俺この日だめやわ 演劇の滋賀大会決勝の日やん』息子は3年なのに1人だけ演劇部に残ってる

『まだ、予選も始まって無いやん!』まさにその通り

『優勝するに決まってるやん』恐るべしDNA 決めつけるのは僕の遺伝である

高3で部活動終わりのはずなのに、まだ、演劇部で脚本演出主演(つまり自分が主役を張りたいだけ)などやっている

俺様が、『授業料なんぼ?』と妻に聞いた..ふ〜んけっこうするんや

俺様)『おまえ映画監督でも芸人でもお父さんはお金は出さんぞ バイトして行けよ』

そんなん無理やん!

俺様)『あほか、映画監督でも芸人でもそんな親にお金出してもらって立派になった奴おらん!決まってるやろ』(これも決めつけるDNA)

俺様)だいたい映画監督になりたいんやったら、いずつ監督んとこ行って『雇ってくれるまで帰りません』と座り込んでこい 大学行ったら監督なら日本中監督だらけじゃ〜』

『..俺あんなんに なりたいんちゃう』

俺様)『どんな監督になるて言うんや?』

『スピルバーグ』

ダメダ コリャ..

アホラシイので話を変えて『日本大学って国立やのに学費高いな〜』

長男『うん』

妻『うん』

次男『あの〜みんな悪いんやけど日本大学って一番有名な私立なんやけど..

その後、長浜高校演劇部は奇跡的に滋賀代表となる

なぜ奇跡か?? それは息子以外は演劇部ではない子達なのである つまり素人 この夏息子と一緒に 山に籠ってひと夏戦争映画作ってた ただのクラスメイト 野球部やらサッカー部やら..

そのクラスメイトが戦争映画のメンバーのままクラスの演劇を文化祭でやって、それをそのまま滋賀県地区大会でやってるだけなんで ある なぜ優勝??素人のよせ集めに負ける演劇部とは何んなん?

息子)滋賀大会で、審査員に来てた人が京都造型大学に来なさいと言うんよ俺そこ行こかな?それでな京都に来たら俺に任せたい劇団があるて言うんよ

俺様)ぶっ〜〜 そんねおまえ何て言うたん??

息子)俺がやりたいの映画監督やんか、劇団やりたい訳やない、断ったわ

その後 奇跡は続き素人集団は近畿大会で2位になった

そして、その京都造型大学という大学に近畿大会1位2位の高校の演劇部が客演で呼ばれる事となった

自分が受験しょうと思ってる大学から客演で呼ばれた訳である

こうして、その京都造型大学を受験する事になる訳だが、日本大学が私立か国立かも知らなかった我が家の人々はその京都造型大学のレベルを知る訳も無かったのである

受験から帰って来て

俺様)『どうやった大学の受験ていうんわ?どんな問題や?』

息子『双児の外人の子供の写真が5枚あって何かしなさい 制限時間5時間やで』

俺様)『何やそれ?それだけかい? 何かて..何よ?』

息子『だから何かよ 書いたり切ったり張ったり』

俺様)『そんなんお父さんでも受かるやん』

息子『違うて 他の人 皆んな死ぬ程絵上手いんやて、もう長高の美術部より上手いな〜』

あたりまえじゃ

俺様)『おまえ 映画監督やろ?何んで絵書かな あかんの? 』

息子『しゃれにならんて おまけに、他の人、皆んな絵の具持って来てるんよ ずるいわ』

俺様)『おまえ、そんな事も調べずに受験しに行ったんか?』

息子『そんならそれと持ち物に『絵の具』て書いといてくれんと


息子『俺だけやて色えんぺつだけ 使ってたの

俺様)『...(芸大もなめられたもんやな)』

だめ押しは続く
息子『初め!て言われたら他かの人、いきなり絵の具使って書いてるんやて あの人らきっと、練習して来てるんちがうかな?

俺様)『.たぶん何一つ練習せずに芸大を受験したのは今期おまえだけや自信ある』

息子『ドライヤー使うならコンセント此処に.ありますとか何言うてるん?と思たら
皆んな絵の具で書いててブワ〜てドライヤーで乾かしてるやて 皆ドライヤー持ってたわ

俺様)『ひょっとして私服、着てたのもお前だけやろ?』

息子『何んで解るん?』と言いながら、息子は、初めて資料の去年の受験問題を見てた

『あ。去年は女の人の写真5枚やったんか〜』笑える...受験終わってから去年の出題見てる奴って.. 

俺なんて1時間ぐらい何していいか解らんからジーと写真見てたて 皆んな他の人 双児で知ってたんかな?

俺様)『飲み物とかも自由に飲めるん?』

息子『うん』

俺様)『お前 だけやろ?飲んでたの』

息子『何んで解るん?』(わかるさー親子は同じDNAなんだから)

俺様)『お父さんが審査員なら奨学金付きでおまえを、合格させるわ いいやん吉本で』


次ぎの日帰ったら賃貸情報のアパートに○がしてある
妻)「ここが一番安いから.」.
いや、そんな問題や無くて..おまえ


長男)俺、お風呂が共同って嫌なんやけど
いや、そんな問題や無くて..おまえら


不合格通知を見て息子がひとこと

「そんなセンスのない学校行受からんで良かった』

そして.

不合格通知が来た次ぎの日にその大学に近畿大会2位の客演の打ち合わせに行った訳で.ある 帰って来てから


俺様)『お前、僕昨日この大学不合格にされたんですて言うたか?』

息子)『何んで』

『そう言うたら補欠でも入れてもらえるかもしれんやん』

息子)『お父さんて最低やな』

妻)『あなたはいつもそう、終わり良ければそれでよし.最低

最低??何んでそこまで言われなかんねん?

その後、大坂で働きながら留学をする『夢』に向かっている訳だが

英語の勉強どころか食べて行くのがやっとのようだ

俺様も.1度だけ住んでる所え行ったが、おんぼろマンションの窓を開けると隣のもっとぼろいアパートの窓がある 景色がない

つまり窓を開けるとそこには隣の部屋があるのである

最近その隣のアパートの住人と仲良くなってよく遊びに行くらしい

その隣の住人とは、ノバで英語教えてる外人らしい

窓越しに

「ヘイ〜シンニチロウ〜カモン〜」と外人のパーテイに呼ばれるのだそうだ

人間 諦めなかったらチャンスは巡って来る

多分 そのノバの先生がアメリカに帰る時

長男を連れて帰ってくれるだろう、と俺様は勝手に決めている